【AirVPN】ポート開放できる超高速VPNサービス【設定方法・使い方】

去年くらいから匿名性を気にして常時VPNに接続し、ネットをするようになりました。

以前までは特に気にしていなかったのですが、今ではプライバシー保護やネットを安全に使うために必須のサービスだと感じています。

VPNとは?

Virtual Private Network」の略。
簡単に言うと仮想の「専用回線」を使って、インターネットを利用することができます。
IPアドレスを自由に変更することができるので匿名性が向上します。

基本的に、ほとんどのVPNサービスはポート開放・転送ができません。
そのため、P2Pなどのソフトウェアが使えません。(ポート開放が必須のソフトウェア)

そこでポート開放もできて高速なVPNサービスはないかと探していたところ「AirVPN」と呼ばれる素晴らしいサービスを発見することができました。

AirVPN」はこんな人におすすめ!
  • 安価なVPNサービスを使いたい
  • 高速で匿名性が高いVPNを使いたい
  • ポート開放・転送ができるVPNを使いたい
  • ノーログポリシーを謳っているサービスを使いたい

というわけで、本記事では「AirVPN」の使い方やサービスについて解説しています。

「AirVPN」とは?

AirVPN」はこんなサービス
  • 高速で高い匿名性があるVPNサービス
  • トラフィック制限なし(無制限通信)
  • アカウントごとに5つ同時接続が可能
  • ポート開放・転送が可能(最大20個まで)
  • Windows、Linux、Mac、Android、iOS、ChromeOS等に対応
  • ログを保持しないノーログポリシー
  • 世界20カ国、200台以上のサーバーを保持

イタリアで2010年頃から始まったVPNサービスです。

匿名性はもちろん、VPN接続時でも高速なネット速度を実現、P2Pを歓迎したポート転送の機能を有しています。

「AirVPN」の料金

AirVPN」は有料サービスになります。

期間料金日本円換算
3日2€232円
1ヶ月7€812円
3ヶ月15€1,740円
6ヶ月29€3,365円
1年49€5,687円
2年79€9,168円
3年99€11,489円
※日本円は変動します

有名な「ExpressVPN」「NordVPN」が1年契約で月額$6.99に対し、「AirVPN」は$4.42となっており、250円くらい安い計算になります。

支払いはPayPal対応はもちろん、暗号通貨支払いにも対応しています。

「AirVPN」のクライアントソフト「Eddie」の外観

VPNへの接続は専用ソフト「Eddie」を使用します。

見た目はかっこいいとは言えないですが、機能としては問題ありません。

サーバーリストも見やすく、ソートもできます。
通信速度もわかりやすく表示されます。

ただ、日本語には対応していません。

「AirVPN」の通信速度

匿名性も重要ですが、VPNで気になるのが通信速度です。

AirVPN」は今まで使ってきたVPNサービスでもダントツで高速でした。

日本サーバーの通信速度

午前10時くらいに計測
午後9時くらいに計測

朝も夜もほとんど通信速度にブレはありませんでした。
安定した通信速度が望めます。

専用ソフト「Eddie」にも通信速度が表示されています。

元の回線にもよりますが、僕の回線だとVPNを繋いでも、繋いでいない時と同等のスピードがでました。これは素晴らしい。

上記の結果は全て日本サーバーに接続して計測しました。

日本サーバーは4つありますが、ユーザーは140人程となっており少ないです。
あまり混んでないからスピードも出るのかな?

海外サーバーの通信速度

アメリカのサーバーに接続して計測してみましたが、上り下り共に30MB以上出ていました。

日本サーバーはまだ数が少ないですが、外国サーバーは数多く用意されています。

「AirVPN」のアカウント作成と有料プラン購入方法

ここから「AirVPN」の導入から使い方までを解説します。

「AirVPN」のアカウント作成

公式サイト AirVPN

上記URLからアカウントを作成します。

Get AirVPN」をクリックする。

Create an account」をクリックする。

画面の支持に従い、情報を入力して「Create my Account」をクリックする。

これでアカウント作成は完了です。

「AirVPN」の有料プラン購入方法

アカウントが作成できたら、そのままでは何もできないので有料プランを購入します。
もし、試しに使いたい場合は3日プランを選択しましょう。

公式サイト AirVPN

公式サイト上部にある「Buy」をクリックする。

有料プランを選択します。

僕は3日プランをすでに購入していたので、1年プランを購入してみます。
プランを選択して、下部にある「Proceed to Checkout」をクリックします。

支払い方法を選択します。

暗号通貨やクレジットカードが使えますが、今回は安心安全のPayPal払いを選択。

下部にニョキッとPayPalボタンが表示されるので、クリックします。

そのままPayPal公式に飛ばされるので、詳細を確認後決済してください。

支払中の画面

支払いが完了すると「Payment accepted」との表示が出て課金完了です。

AirVPN」公式の上部バーを見てみると、プレミアムになっており、日数が追加されます。

これで有料プラン購入完了です。

「AirVPN」の使い方

有料プラン購入まで完了したらさっそくVPNに接続していきましょう。

「AirVPN」クライアントソフト「Eddie」のダウンロード

まずはクライアントソフトをダウンロード→インストールします。

公式サイト AirVPN

上部にある「Download」をクリックする。

お好みのOSを選択します。

細かい設定を選択して「Download」ボタンをクリックします。

ポータブル版もあるので、使いたい場合は選択しましょう。

その後、ダウンロードできたプログラムファイルを開いてインストールしてください。
インストールは簡単なので割愛します。

「AirVPN」クライアントソフト「Eddie」の使い方

インストールが完了したら、「Eddie」を立ち上げてアカウント情報を入力してログインします。

左側にある「Servers」から好きなサーバーを選択します。

基本的に「Latency」の値が低いと通信速度が速く、レスポンスが良いです。

VPNに接続されると画像のような表示になります。

これでVPN接続は完了です。

ちゃんと接続されたか気になる人は公式サイトに飛んで、上部を見てみると接続されたか確認できます。または、IP確認で変更されてるか確認しましょう。

「AirVPN」のポート開放・転送方法

AirVPN」のポート開放・転送はブラウザから設定します。

公式サイト AirVPN

「Client Area」から「Forwarded Ports」をクリックする。

ポート開放・転送画面になります。

ポート番号を決めることもできますが、ランダムでよい場合は「Add」ボタンを押すことで勝手に選んでポート開放してくれます。もし、特定ポートを開けたい場合は上部にある空白にポート番号を入れて「Add」をクリックします。

これだけでポート開放は完了です。

ポートを使用してる間に「TCP Test」ボタンを押してポートチェックすることが可能です。

グリーンに点灯すればポート開放されており、ポートを使用して通信されています。

ポート開放・転送は合計20ポートまで設定可能です。

「AirVPN」で特定の通信をスルーさせる方法(スプリットトンネリング)

VPNを使用しているとどうしても海外ホストを規制しているサービスにあったり、謎の問題が出たりします。(動画配信サービスや国内掲示板など)

そんな一部のドメインをVPNを介さないで通信する方法が「AirVPN」は備わっています。

「AirVPN」クライアントソフト「Eddie」の設定画面から「Routes」という項目を開き、右上のプラスボタンを押します。

IP/Host/Range」という項目にVPNを回避したいサイトのドメイン名を入力します。
したらば掲示板の場合は「jbbs.shitaraba.net」です。

「When connected」は「Outside the VPN tunnel」を選択します。

全て入力したら「Save」をクリックする、

画像のように設定できればこのドメインへの通信はVPNを使わない設定になりました。

設定を反映させるためにVPNに接続している場合は、再接続してください。
これをやらないと反映されません。

また「Network Lock」がONになっていても、通信できなくなるのでこの機能を使う際はOFFにしましょう。

「AirVPN」の解約方法

「AirVPN」は自動更新OFFなどの設定はないようで、有効期限がくれば自動で解約になります。

もし、継続したい場合はその都度、有料プランを購入する必要があります。

「AirVPN」のおすすめ設定

基本デフォルトで問題ないですが、設定しておくと便利なものを紹介。

VPNが切断されたらネットワークをロックする

不意なことでVPNが切断されることがあります。
その時に、生IPで接続することを防ぐためにネットワークを遮断する設定ができます。

「Eddie」のログイン画面の下にある「Activate Network Lock」をクリックする

VPNが切断されたら全てのネットワークをロックします!との表示が出るので「Yes」をクリックします。

すると、先程赤くなっていたアイコンが緑色になり、設定が完了します。
これで不意にVPNが切断されても安心です。

パソコンを立ち上げたら即VPNに接続する

「Eddie」の画面左下にある、設定ボタンを押します。

枠で囲った部分にチェックを入れることでパソコンを立ち上げた瞬間にVPNに接続してインターネットを開始することができます。

番外編:「qBittorrent」で「AirVPN」を使う方法

torrentソフトは「qBittorrent」を愛用しています。
広告がなく、シンプルで使いやすいソフトです。

そんな「qBittorrent」で「AirVPN」を使う設定です。

「qBittorrent」のツール→オプションをクリックします。

「高度」を選択して下記設定を「Eddie」のStatsを見て、設定します。

  • ネットワークインターフェース
    →「VPN Interface」の値にする
  • バインドする任意のIPアドレス
    →「VPN Gateway」の値にする

基本VPNに接続すれば、生IPで接続はしないはずですが「qBittorrent」の挙動を監視してると一瞬だけ生IPに接続→すぐVPNに接続という少し不安な挙動でした。

そのため設定からVPNのインターフェースとIPじゃないと通信しない設定にしておけば生IPになったとしても通信が始まらない設定になります。

よくわからんけど不安だって人は同じ設定をしておけば問題なしです。

番外編2:OpenVPNクライアント「Viscosity」を使用する

「AirVPN」にはクライアントソフト「Eddie」があり、高機能で便利なんですがインターフェースがダサく、少し重いです。

「AirVPN」から接続できる良さげなクライアントソフトを探したところ、OpenVPNクライアントソフト「Viscosity」を発見しました。

有料買い切りソフトになりますが、動作が軽く接続も「Eddie」よりは少し速い気がします。
しかし、機能的には「Eddie」のほうが上のため強くはおすすめできません。

有料でも「Eddie」以外のクライアントが使いたい!って珍しい人用です。

「Viscosity」のダウンロード

URL https://www.sparklabs.com/viscosity/download/

OSに合わせてソフトをダウンロードします。
インストールは画面の指示に従って進めて、完了してください。

こんな画面が出ればOKです。

※モザイク部分はすでに取り込まれた情報なのでインストール時点では空白になっています。

「AirVPN」から接続用の設定ファイルをダウンロードして設定する

接続を設定をしますが、手動でやるととても面倒なので「AirVPN」から設定ファイルをダウンロードします。

URL https://airvpn.org/generator/

Config Generator」というページで、設定ファイルを作成します。

画像の通り、OS、Type、サーバーを選択して最後に下部にある「Generate」をクリックします。

保存の表示がでるので、適切な場所に保存します。

画像のような拡張子が「.ovpn」というファイルがダウンロードされます。

あとは、このファイルをダブルクリックするだけで「Viscosity」に接続情報が自動で設定されます。

上記の方法だと特定サーバーの選択ができませんが、「Config Generator」から接続したいサーバーにチェックを入れて「Generate」をクリックすれば専用の接続ファイルが作成されます。

作成したらダウンロードして、ダブルクリックするだけで接続情報が取り込まれます。

「Viscosity」で「AirVPN」に接続する

設定が取り込まれたので接続してみます。

「Viscosity」の設定から接続情報にカーソルを合わせて右クリックで「Connect」をクリックすると接続されます。

アイコンが緑色になれば接続成功です。

「Viscosity」で通信の詳細情報を見る

システムトレイにある「Viscosity」アイコンを右クリックすると簡易的な接続情報が表示されます。

そこの「Details」という項目をクリックします。

するとダークでかっこいいインフォメーション画面が表示されます。
これで帯域や接続時間など詳細が確認できます。

まとめ:「AirVPN」は安価だけど最高品質のVPNサービス

  • 安価で高速なVPNサービス
  • ポート開放・転送可能(合計20ポート)
  • ログを保持しないノーログポリシー
  • 使いやすいクライアントソフト
  • 日本語未対応

AirVPN」の導入からインストールまでを解説してみました。

ポート開放に釣られて導入してみたのですが、通信速度も速く、クライアントソフトも使いやすいで不満がないVPNサービスでした。

安価なのでVPN初心者にもぴったりなサービスだと思うので、これを機に導入してみてはどうでしょうか。

もしわからない点などあればコメントで教えて下さい!

コメント 承認後に表示されます

  1. ぶーもり より:

    はじめまして!
    すごい面白い記事がいっぱいですね
    説明も丁寧で無知の私でもとても分かりやすく、色々試してみたくなりました

    このairvpnでしたらばの書き込みって現在も可能でしょうか?

    • ジュ=パゴダ puniki より:

      はじめまして!読んでいただきありがとうございます!
      スプリットトンネリングを使えば書き込み可能です。

  2. ぶーもり より:

    教えてもらった通りにしてみたら書き込むことができました
    ありがとうございます!
    したらばにて、ドメインがばれてて規制もらったんですが
    ドメインに規制もらった場合はもうどうしようもないのでしょうか?

    • ジュ=パゴダ puniki より:

      通るVPNやProxyを使えばいけそうですが、したらばはIP偽装厳しいので探すの大変そうです。

  3. すら~ より:

    初めまして、こちらの記事を読んで導入してみました。ありがとうございます。
    お伺いしたいのですが『「AirVPN」で特定の通信をスルーさせる方法』にこの設定をすればアマゾンプライムビデオも見れるようになるとあったのですが、設定をしても「HTTPプロキシおよびVPN接続は許可されていません」と表示され見ることができません。
    アマゾンプライムビデオのドメイン名は、どれを入れれば見れるようになるかご存じでしょうか?(私はwww.amazon.co.jpと入力しました)

  4. ぴん より:

    はじめまして。とても参考になる記事をありがとうございます。ひとつ教えて下さい。
    AirVPNでは、アプリを使わずにOS組込みのVPN機能を利用したVPN接続は利用できますでしょうか?具体的には以下の設定からVPNサーバのアドレスやアカウント情報等を登録・保存しておく。

    ■ Windows10の場合
    [設定]->[ネットワークとインターネット]->[VPN]->[VPN接続を追加する]
    ■ Macの場合
    [システム設定]->[VPN]->[VPN構成を追加]

    上記ができるのであれば重そうな専用アプリは必要最低限の利用で済みそうに思います。可能かどうかだけご教示願えませんでしょうか、宜しくお願いします。

    • ジュ=パゴダ ジュ=パゴダ より:

      そういった使い方はしたことがないので助言できず申し訳ありません。
      airvpnは幅広い使い方をサポートしているのでできそうですが、どうしても気になるならサポートに聞いてみると良いと思います。

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